あこがれは理解から最も遠い感情だ。
そんな漫画の台詞がありました。
そうなのだ。あこがれを持つとき、私は対象から最も遠いところにいる。
私があこがれてきたのはいつも数学の得意な人でした。
中学の数学の先生、高校の数学の先生、数学の得意な同級生。
恋愛的に好きということではなく、ただあこがれていました。
廊下ですれ違って「あ、◯◯くん」と思ったり、
宿題を教えて貰いに行ったり、
話したいがためにわざと課題を出して貰ったり、
そんなあこがれかたでした。
そんなあこがれをこじらせ、私は数学塾の体験をしてみることにしました。
数学塾とは、数学を専門に教えてもらえる塾のことです。
アンケートに答えて、申し込み、Zoomでリモート授業を受けることになりました。
授業は楽しかったです。
複素数(?)というものについて教えてもらったり、小説に出てくる数学の話をしてもらったり。
その中で先生は、「役に立たない数学が好きなんです」と言いました。
役に立たない数学のどこが好きなのだろう…。
数学のよさを理解するにはまだまだ遠いと思いました。
そんな、憧れに一歩近づいてみた話です。
授業の板書の一部です。