絵が描けなくなった理由
昔は考えないで絵を描いていた。
それは、心のままに描いていた。
それができなくなったのはなぜか?
1、頭が発達したから。頭で考えて制御していまう。
2、心を押し込めなくてよくなったから。心の暴走の発露としての絵だったから。
どちらもありそうだ。
母にとっていいこでいるという「世界の決まり」で押さえられていた自分が、それを脱したときに自分の「世界の決まり」を見つけて(それはinfp的な考え方)、納得し、新しい世界を構築した。
頭の発達はintp的に進み、論理的なものだと心地よく感じるようになった。
18歳、19歳の感情のきらめきは筆舌に尽くしがたいものがある。
それは、それは綺麗なきらめきだ。
18、19歳の頃に描いた絵が好きだ。
弟も、クレパスでその年齢の頃描いていた絵があって、とても美しかった。
その頃に、美術の専門学校に入っていれば、綺麗な作品が残せたかもしれないが、今はもう燃えかすだろうか?
いまからだと遅いだろうか?
心のきらめきの期間は限られている。
今は穏やかな光を放っている。
いまの私の絵は穏やかだ。
新たな回路を作らなければならない。
自分のために、自分にとって絵を描くのが楽しいという健全な新しい回路を。
逃げ道としてではなく自己表現としての絵を。
19歳の私はとても苦しく、生きづらかった。
具合が悪かった頃は、世界の構築に悩んでいたのかもしれない。
だが、その反面、その苦しさが強まれば強まるほど絵は美しくなった。
その頃の絵が好きだ。
スガシカオさんの『19歳』、いいうたです。