私は女の子で、それだけ。健康で元気で歌うこともできるし自由に踊れるけど、なんだか全部やめちゃいたくなるときがあるんだよなあ。そんなことはしないけどね。ただ、自分が“ただの自分”なんだってことをもっと強く意識したいときがある。自分は自分の物なんだってね。
“ただの自分”は、取り繕ったり、曖昧に笑ったり、誰かの機嫌をとったりしない。とても自由な存在。うずくまりたいときは布団で丸まって、踊りたいときは曲に合わせて揺れるし、お花を見たいときはカメラで写真を撮る。
私は女の子で、それだけ。他のものはきっと何にも要らないはずなんだ。
“ただの自分”は寂しい気持ちにもなれるし、嬉しい気持ちにもなれるし、悲しい気持ちにもなれる。それで十分だ。
女の子の私はそばかすを気にしたり、顎にできたニキビを気にしたり、お腹の肉をつまんでみたりする。でも、短い髪の毛はサラサラだし、そばかすはかわいく見えるときもあるし、なんだかんだ目や口の形は気に入っている。
私は草っぱらに立ってみる。私の体は私のもの。それを強く感じたい。
もっと遠くに行きたいときもある。誰も私のことを知らないところへ。そして静かに本を読んでお水を飲んでごはんを食べて生きるの。寂しくなったらおうちへ帰る。
私はただの女の子。それだけ。それだけでありたい。