風呂飛行

身近なできごと

何者かになるんじゃなくて

こんにちは!

 

今日は、お仕事最後の日なんだ。

それで、お仕事中に考えていたこと。

 

今日は暖かくて、風もなくて

北海道に住んでいた頃の団地の春を思い出した。

団地の前には小さい野原があって、

そこに咲いているアカツメクサや、たんぽぽの匂いが、

風にのって鼻をくすぐる。

その横にある公園には、つくしが生えていて

春だなあなんて思うんだ。

 

団地に住んでいた頃、私は小学生だった。🎒

学校が終わったらランドセルを家に置いて、すぐさま友達と遊びに公園へ行った。

楽しくて、日が暮れるまでずっと遊んでいた。

草や木の実で料理ごっこをしたり、

自転車で少し遠くの公園へ行ってみたり、

ごっこやかくれんぼ、秘密基地なんかも作った。

まごうことなき小学生。まさしく小学生というような遊び方をしていた。

あの頃の思い出は、あさのの宝物。

キラキラ光って、草や土の匂いがする春になると思い出す。

 

そんな頃のあさのは、なにを考えていたかなあ?

外でたくさん遊んでいたけれど、本を読むのも好きだったんだ。

家に帰ると、ずーっと、本を読んでいた。

一日に一冊のペースで。

『おばけちゃん』というシリーズや、『かいぞくポケット』シリーズが好きだった。

 

なにを考えていただろう?

あさのは学校の授業も好きで、積極的に手を上げたりはしなかったけど板書をとるのが好きだった。

特に、『せいかつ』という教科が好きだった。

(生活は一、二年生の教科で、社会と理科が混ざったような科目)

『せいかつ』では、おたまじゃくしを観察したり、町の中や近くの小さな森へ探検しに行ったりしたと思う。

そういうのが好きだった。遊びの延長みたいだからね。

小学一年生のあさのはまだメガネをかけていなくて、髪は肩ぐらいまでの黒髪で、恥ずかしがりやだけど良く笑う子だった。

 

なにを考えていたかな……。

だけど心のうちには誰にも言えない気持ちを抱えていて、それが後に病気になったりするんだけど、とにかく一生懸命生きていたと思う。

暗い気持ちに引っ張られないように、読書で自分の言葉を探しながら毎日を生きていた子ども。

 

そう、何が言いたいかというと、何者かになる必要はないということ。

自分の過去の延長線上にいまの自分がいるのだから、

胸を張ってその道を歩けばいいということ。

 

そんな単純なことを、忘れてしまっていたね。

春の匂いで思い出した。

 

いま、昔の自分に会ったら何と言うだろう?

「         」

 

 

☺️